S&P500
読み方: | えすあんどぴーごひゃく |
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英語: | S&P 500 |
分類: | 株価指数(米国) |
S&P500は、「S&P500種株価指数」とも呼ばれ、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表する、アメリカ合衆国の証券取引所に上場している代表的な500銘柄で構成される株価指数をいいます。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とNASDAQに上場する500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均して指数化したもので、1941年から1943年の平均を10として算出されます(1957年3月4日から公表され、その値動きの単位は0.01ポイント)。
ここでは、米国の代表的な株価指数である「S&P500」について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
S&P500の運用面の活用
S&P500は、「ダウ平均」や「ナスダック総合指数」と並び、米国の代表的な株価指数として世界的に知られています。
現在、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーし、米国大型株の動向(米国経済のパフォーマンス)を表す最良の単一尺度として広く認められていることから、世界の機関投資家の運用実績を測定するベンチマークとして広く活用されています。
また、S&P500の先物・オプションについては、CMEに上場されており、世界中の投資家が日々取引を行っています。
S&P500のセレクト・セクター指数
S&P500の全ての構成銘柄は、下記の11ある「セレクト・セクター指数」のどれかに含まれています。このセレクト・セクター指数は、流動性が高く、大きな経済のセグメントの動きを反映するように設計されており、各銘柄は世界産業分類基準(GICS)によって分類されます。
・コミュニケーショ ン・サービス・セレクト・セクター指数
・一般消費財・サービス・セレクト・セクター指数
・生活必需品セレクト・セクター指数
・エネルギー・セレクト・セクター指数
・金融セレクト・セクター指数
・ヘルスケア・セレクト・セクター指数
・資本財・サービス・セレクト・セクター指数
・素材セレクト・セクター指数
・不動産セレクト・セクター指数
・テクノロジー・セレクト・セクター指数
・公益事業セレクト・セクター指数
※S&P500の構成銘柄:米国企業の普通株式のみが指数の採用候補となっており、所定の適格性基準を満たす必要がある。
S&P500の関連インデックス
S&P500は、米国株式市場の大型株の動向(パフォーマンス)を表す株価指数で、現在、関連するインデックスには以下があります。
S&P 100
S&P 100は、S&P500のサブインデックスで、米国株式市場の大型株のパフォーマンスを表す指数。各業種を代表するブルーチップと呼ばれる優良株100銘柄で構成されており、全ての構成銘柄は上場オプション取引の対象となっている。
S&P MidCap 400(S&P 400)
S&P 400は、米国株式市場の中型株のパフォーマンスを表す指数。
S&P SmallCap 600(S&P 600)
S&P 600は、米国株式市場の小型株のパフォーマンスを表す指数。
S&P Composite 1500(S&P 1500)
S&P 1500は、S&P 400、S&P 500、S&P 600の全銘柄で構成される指数。
S&P500を対象とした金融商品:日本で取引可能なもの
現在、日本において、S&P500を取引できる金融商品として、インデックスファンド(追加型株式投資信託、ETF)、CFD、海外先物などがあります。その中でも、インデックスファンドは、米国株への身近な投資対象となっています。
<東証に上場するS&P500のETF>
・上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
・SPDR S&P500 ETF
・MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
・NEXT FUNDS S&P500指数連動型上場投信
・iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスについて
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P Dow Jones Indices)は、2012年7月にS&Pインデックスとダウ・ジョーンズ・インデックスが統合し、世界最大の金融市場指数のプロバイダーとなりました(S&PグルーバルとCMEグループの合弁会社)。
現在、旗艦指数である「S&P500」および「ダウ平均」から、株式や債券、コモディティ、不動産、戦略型、スペシャルティまで、世界中の様々な資産クラスや戦略をカバーする多彩な指数を提供しており、また投資家が市場を測定・取引する方法を継続的に定義しています。