シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)
読み方: | しかごまーかんたいるとりひきじょ |
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英語: | Chicago Mercantile Exchange(CME) |
分類: | 取引所(米国) |
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、CMEグループが所有・運営する、アメリカ合衆国のイリノイ州・シカゴにある、北米最大の金融と商品のデリバティブ取引所をいいます。
長年、日本において、「シカゴ商品取引所(CBOT)」との区別から慣習的に用いられる訳語で、昨今では、単に「CME」と呼ばれることも多いです。
目次:コンテンツ構成
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の沿革
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、設立以来、長い歴史と伝統を誇る一方で、電子取引時代の到来を予見した「先物の父」と呼ばれるレオ・メラメド氏の先見性などにより、1990年代前半に伝統的なセリ方式の取引手法を電子取引システムへと革新し、大きく躍進することになりました。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の誕生
1898年に「シカゴ・バター・卵取引所」として「シカゴ商品取引所」から独立し、1919年に現名称の「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)」に改組しました。ちなみに、その源流は、1848年にシカゴに設立された世界初の先物取引所だそうです。
CMEの株式公開とCMEグループの設立
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、元々は非営利の民間組織でしたが、2000年に株式会社化され、2002年に株式公開しました。
2007年に競合他社との大規模な買収合戦に発展する中、シカゴ商品取引所(CBOT)を買収し、両社の親会社が合併して「CMEグループ(CME Group Inc.)」を設立しました(CBOTの意向に沿う形で、CMEによる買収が完了)。
CMEグループの拡大と発展
CMEグループは、取引所再編の流れの中、2008年にニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)、2012年にカンザスシティー商品取引所(KCBT)を買収しました。
そして、今日では、CME、CBOT、NYMEX、COMEXの4つの取引所が中核となっており、世界を先導する最も多彩なデリバティブ市場を提供しています。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の取扱商品
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、CMEグループの中で、農産物(Agriculture)、金利(Interest Rate)、通貨(FX)、株価指数(Equities)などの先物・オプションを取り扱っています。
その中で、日本関連のものとしては、日経平均の株価指数先物・オプションや日本円の通貨先物・オプションなどがあり、日本の投資家の注目度も高いです。
CMEの取引システムと清算・決済
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の取引システムについては、先物・オプション取引への接続を世界に提供する電子取引プラットフォームの「CME Globex(グローベックス)」が運営されています。また、各種取引の清算・決済については、世界最大のデリバティブ取引清算機関である「CME Clearing」によって行われています。