資本市場
読み方: | しほんしじょう |
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英語: | Capital Market |
分類: | マーケット |
資本市場は、「キャピタル・マーケット」とも呼ばれ、長期資金の取引が行われる市場をいいます。これは、金融市場の内、企業の設備資金や長期運転資金などの企業資本の取引が行われる市場を指し、通常は株式や債券などの証券市場を言うことが多いですが、その他に長期貸出金市場を含めて言う場合もあります。
元々は、企業が設備投資に必要な長期資金を株式や社債などの発行によって調達する過程から生まれた市場であり、その後、国債等の公共債の発行額が増大したことから、これらの証券も含まれるようになりました。そして、昨今では、その対象を広げており、証券化商品なども含まれます。
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資本市場の種類について
資本市場は、別名で「長期金融市場」とも呼ばれ、取引期間が1年以上の金融取引が行われる市場を指し、その代表的なものとして「株式市場」と「債券市場(公社債市場)」があります。
また、資本市場において、市場の摩擦的要因が存在せず、競争的市場の条件を満たす市場を「完全資本市場(Perfect Capital Market)」と言い、ファイナンス理論では、ベンチマークとして位置づけられています。
●株式市場
株式の発行と売買が行われる市場の総称をいい、取引所市場が中心となっている。
●債券市場(公社債市場)
国債や地方債、政保債、社債などの発行と売買が行われる市場の総称をいい、店頭市場が中心となっている。
金融機関の資本市場業務について
投資銀行や証券会社などの金融機関においては、企業等に対して「資本市場業務」というものを提供しています。
通常、資本市場業務は、株式や債券の引受能力を活かし、投資銀行部門および株式・債券のセールス&トレーディング部門と協働しながら、顧客と資本市場をつなぐ重要なパイプ役を担っています。
●株式資本市場業務
新規株式公開や公募増資、新株予約権付社債の発行など、多様な株式関連案件を担う。
●債券資本市場業務
普通社債やミディアム・ターム・ノート、ハイブリッド債券の発行など、多様な債券関連案件を担う。