債券市場とは何か?

債券市場は、国債や地方債、政保債、社債、外債などの債券が日々取引されているマーケット(市場)をいいます。

取引されるものが主に公債や社債であることから「公社債市場」とも呼ばれ、株式が取引される「株式市場」と共に、「証券市場」の中核を構成しています。また、株式市場とは異なり、取引所市場ではなく、店頭市場が取引の大半を占めています。

ここでは、債券市場の概要について、簡単にまとめてみました。

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債券市場とは?

債券市場は、英語で「Bond market(ボンドマーケット)」と呼ばれ、債券が取引される市場をいいます。これは、新たに発行される債券を投資家が購入する「発行市場(プライマリーマーケット)」と、既に発行されている債券を売買する「流通市場(セカンダリーマーケット)」の二つから構成されます。

債券市場の概要

現在、世界の債券市場は、世界の株式市場より規模が大きく、年々拡大しています。また、世界の債券市場の中で、米国債を擁する米国市場が最大であり、また債券の発行通貨では、米ドル建てが断トツに多いです。

債券市場の主な指標は?

債券市場では、国債が流通面において中心をなしており、また各年限の債券の基準となる「イールドカーブ(金利曲線)」が形成されています。

一般に債券市場は、国内と海外の両方にありますが、日本においては、長期金利の指標として、国内指標では「日本国債10年(新発10年国債)」、海外指標では「米国債10年」の流通利回りが注目されることが多いです。

・円債の指標: 円の長期金利
-日本国債10年、日本国債先物10年
・ドル債の指標:ドルの長期金利
-米国債10年、米国債先物10年

債券市場の主な参加者は?

債券市場は、金融機関や機関投資家など、主にプロが参加するマーケットになっており、株式市場とは異なり、個人投資家のプレゼンスは小さいです。

・債券ディーラー、債券トレーダー(銀行・証券等)
・ブローカー
・機関投資家(年金・投信・信託・生損保等)
・ヘッジファンド
・中央銀行
・個人投資家 他

債券市場の主な変動要因は?

債券市場は、日々、様々な要因を織り込みながら動いています。

・各国の金融政策
・その時々のマーケットテーマ
・市場参加者の投資マインド
・債券の需給バランス
・ファンダメンタルズ(成長率・物価・財政収支等)
・スワップマーケット(スワップ金利)の動向
・将来の金利見通し
・ヘッジファンドの動き
・国際情勢
・テクニカル要因(債券先物など) 他

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