手張り
読み方: | てばり |
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分類: | 不公正取引 |
手張りは、証券会社の社員(役員や従業員)が自分の思惑で相場を張ることをいいます。
証券会社名義で株式を売買するのとは異なり、現在、以下の金融商品取引業等に関する内閣府令の117条1項12号に該当する行為(長期間にわたる専ら投機的利益の追求を目的とした株式の売買等)は法律で禁止されています(第117条は禁止行為の規定)。
なお、証券会社の社員の個人での株式売買自体は法律で禁止されていませんが、通常、会社の内規において、禁止もしくは規制されています。
<金融商品取引業等に関する内閣府令:117条1項12号>
個人である金融商品取引業者又は金融商品取引業者等の役員(役員が法人であるときは、その職務を行うべき社員を含む。)若しくは使用人が、自己の職務上の地位を利用して、顧客の有価証券の売買その他の取引等に係る注文の動向その他職務上知り得た特別の情報に基づいて、又は専ら投機的利益の追求を目的として有価証券の売買その他の取引等をする行為
ちなみに、手張りは、日常的には、手で貼ることや手で貼ったものを意味します。