損出しクロス

読み方: そんだしくろす
分類: 株式取引

損出しクロスは、「損切りクロス」とも呼ばれ、損切りとクロス取引を組み合わせた、「損切りの売り」と「新規の買い」を同時に行う株式取引をいいます。

損切り:含み損(評価損)を実現損にすること
・クロス取引:売り注文と買い注文を同時に行うこと

年末(12月)に譲渡所得の節税と保有銘柄の単価引き下げを目的として行うもので、実現益がある程度出ている場合に、その範囲内の金額もしくは多少オーバーする金額まで、含み損のある銘柄を売却(損切り)して実現損を出し、損益通算(譲渡益+配当等-譲渡損)で節税を図ると共に、同じ銘柄を新規で購入して継続保有するという仕組みになっています。

なお、損出しクロスは、年内の最終売買日までに行い、また買い直す際には、信用取引を使うことがポイントで、具体的には以下のような手順となります。

<損出しクロスの手順>

1.寄り付き前に損切りしたい銘柄の売り注文を出す(成行の現物売り)
2.寄り付き前に同一銘柄の信用取引の買い注文を出す(成行の信用買い)
3.翌営業日に信用買いした銘柄を現引きする(現物の保有継続)

iFinancial TV