ハコ企業
読み方: | はこきぎょう |
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分類: | 不公正取引 |
ハコ企業(箱企業)は、一般投資家を騙して株式市場からお金を巻き上げる、不公正ファイナンスの道具として使われる企業をいいます。
具体的には、怪しい仕手筋や投資ファンドに乗っ取られ、裏付けのない新規事業をぶち上げて新株発行(資金調達)を繰り返しながら、社名もたびたび変更し、その一方でキャッシュの流出を続ける不振企業をいい、最終的には業績不振を拡大させ、上場廃止や破綻に至るケースが多いです。
一般にハコ企業は、当初は本業が好調で上場したものの、その後、業績が大きく悪化し、株価が低迷する中、怪しい資金が入って買収され(乗っ取られ)て「ハコ化」し、その後、株式市場を利用して、一般投資家からお金を巻き上げると共に、対象企業の保有資産を食い尽くし、最終的には逃げ去るという手口になっています。
なお、ハコ企業の手口は限りなく違法に近いグレーですが、株式市場において度々出現し、一世を風靡した後、計画的とも言える上場廃止や破綻となって消えてゆきます(時には事件化することもあり)。