裏口上場

読み方: うらぐちじょうじょう
英語: Back Door Listing/Backdoor listing
分類: 上場・非上場

裏口上場は、「バックドアリスティング(Back Door Listing)」とも呼ばれ、非上場企業が証券取引所の正規の上場審査を受けずに、上場企業を買収・合併することで実質的に上場を果たすことをいいます。

具体的には、非上場企業が自社より規模の小さい、または経営不振の上場企業を買収し、その後、上場企業を存続会社とした合併を行ったり、または上場企業と共同株式移転(持株会社の設立)を行ったりすることで、実質的に上場企業が非上場企業に取り込まれた状態でありながら、上場審査を経ずに上場を維持することを指します。

現在、東京証券取引所の上場規程では、裏口上場の防止を目的として、上場企業が非上場企業と吸収合併等を行った結果、上場企業が実質的な存続会社でないと認められ、かつ、一定期間内に新規上場審査の基準に準じた基準に適合しない場合には上場廃止になることが定められています。

なお、海外(特に米国)においては、2010年代後半以降、未公開企業や他社の事業を買収することだけを目的とした上場企業である「特別買収目的会社(SPAC:Special Purpose Acquisition Company)」を利用した裏口上場(空箱上場)が増加しています。

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