租税特別措置
【読み方:そぜいとくべつそち、分類:税務】
租税特別措置は、特定の政策目標を達成するために、税制上の特例として租税を減免または増徴する措置をいいます。
経済政策や産業政策などの政策的な見地に基づき、通常、基本税法を改定することなく、特別法によって、その適用の一部を例外的に変更し、特定の部門や納税者層の税負担を減免または増徴させるもので、例えば、中小企業の法人税減税や個人の住宅ローン減税、エコカー減税などが挙げられます。
一般に租税特別措置は、租税の持つインセンティブ効果を利用するものですが、一方で租税の公平性や中立性の原則に反するものであるため、実際の導入にあたっては、他の政策手段と比較して、その措置が本当に有効かどうかを十分に検討しなければなりません。