マンションすまい・る債

読み方: まんしょんすまいるさい
分類: 債券通称

マンションすまい・る債は、分譲マンションの修繕積立金の計画的な積立や適切な管理をサポートするために、住宅金融支援機構が発行する債券をいいます。

一度の新規応募により、同一口数で継続して積立をする場合は、毎年1回、最大10回まで連続して行うことができます。また、途中で積立を中断し、その後再開する場合や積立口数を変更する場合などは、再度、新たに応募を行った上で積立を行うことになります。

なお、募集口数を超える応募により抽選となった場合は、積立ができないこともあるので注意が必要です。

目次:コンテンツ構成

マンションすまい・る債の利用対象

マンションすまい・る債は、区分所有建物である分譲マンションで、以下の4つの要件を満たす「マンション管理組合」が利用対象となっています(沖縄を除く)。

・要件1:機構融資を利用し、共用部分の修繕工事を行うことを予定しているマンション管理組合であること
・要件2:管理規約が定められていること
・要件3:長期修繕計画の計画期間が20年以上であること
・要件4:反社会的勢力と関係がないこと

マンションすまい・る債の特長

マンションすまい・る債は、マンション管理組合において、以下のような特長があります。

◎独立行政法人の住宅金融支援機構が国の認可を受けて発行しており、また全て保護預り(積立組合に代わって当機構が無料で債券を保管する制度)となっている。

◎利付10年債で、毎年1回、定期的に利息を支払い、また年平均利率は年々アップしていく。

◎1回当たりの積立は、1口50万円で複数口行うことができ、またマンション全体の修繕積立金額の範囲内の口数まで積み立てることができる。

◎初回債券発行日から1年以上経過すれば、修繕工事目的などでの換金が可能である(手数料無料)。

◎積立をした管理組合に対して、マンション共用部分リフォーム融資の際に金利や保証料の優遇がある。

マンションすまい・る債の商品概要

マンションすまい・る債は、商品面において、以下のような仕組みとなっています。

債券の積立

1回当たりの積立は、1口50万円で複数口行うことができ、またマンション全体の修繕積立金額の範囲内の口数まで積立が可能(同一口数で継続して積立をする場合、1回以上最大10回)。

債券の満期と満期償還額

満期は10年で、満期償還額は債券1口(50万円)に対して50万円。

債券の利息

積み立てられた債券に対して、満期まで毎年1回(2月予定)、定期的に利息を支払う。

債券の買入れ(中途換金)

買入れは必ず1口(50万円)単位で行うこととなり、通常、共用部分の修繕工事費に充当するなどの場合、第1回の積立の債券発行から1年以上経過すれば買入請求(中途換金の申出)ができる。ただし、当機構による審査および承認が必要。(買入請求の不可や例外対応などもあり)

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