メキシコ・ペソ（MXN）

メキシコ・ペソ（Peso mexicano）は、中南米通貨の一つで、メキシコ合衆国が発行する通貨をいいます。

1994年に発生したメキシコ通貨危機で変動相場制に移行し、現在は、同国がT-MEC（米国・メキシコ・カナダ協定）により米国と経済的な結びつきが強いことから、米ドルとの連動制が高いといった特色があります。

なお、アルファベット3文字で記述した、ISO 4217で定められた世界共通で用いられる通貨コードは「MXN」となっています。

＜ISO 4217について＞

ISOで制定された国際標準の一つで、各国あるいは各地域の通貨を3文字のコードで記述できるようにしたもので、最初の2文字がISO 3166-1 alpha-2で定義された国名コード、最後の1文字が通貨のイニシャルを表している。

メキシコ・ペソの基本事項

・通貨表示：MXN＝Mexican Peso
・通貨通称：ペソ
・通貨発行：メキシコ合衆国
・金融政策：メキシコ中央銀行（金融政策委員会）

メキシコ・ペソの主な特徴

・ブラジルのレアルと並んで、中南米を代表する通貨
・産油国通貨としてエネルギー価格の動向に影響されることがある
・経済的な結びつきから米国の景気動向に左右されやすい
・国内の機関投資家や為替ディーラーは取引しない
・先進国の通貨に比べて、カントリーリスクが大きい