外国為替市場

読み方: がいこくかわせしじょう
英語名: Foreign Exchange Market
分類: 外国為替市場

外国為替市場は、「外為市場」とも呼ばれ、外国為替取引が行われる場の総称をいいます。これは、銀行等の金融機関同士の取引市場である「インターバンク市場」と、銀行等の金融機関と顧客との取引市場である「対顧客市場」の二つから構成され、また狭義には、為替相場が形成される場である「インターバンク市場」のことを指します。

ここでは、知っているようでいて、意外と知らない「外国為替市場」について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

外国為替市場の概要

外国為替市場は、外国為替の売買(異なった通貨の交換)が行われ、為替相場が形成される市場のことをいいます。先進国から途上国まで、世界中に市場があり、月曜日のウェリントン市場(ニュージランド)に始まり、金曜日のニューヨーク市場(米国)で終わるまで、24時間、世界のどこかしらで取引が行われています。

ちなみに、普段、テレビや新聞、インターネットなどで目にする為替レートは、インターバンク市場の直物市場の「スポットレート」を指しています。

・主要指標(日本国内)
-ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル
・マーケット(受渡時期)
-直物市場(スポットマーケット)
-先物市場(フォワードマーケット)
・デリバティブ(金融派生商品)
-通貨先物、通貨オプション、通貨スワップ 他
・主な市場(地域)
-オセアニア:ウェリントン、シドニー
-アジア:東京、香港、シンガポール
-欧州:ロンドン、フランクフルト、パリ
-米国:ニューヨーク

外国為替市場の仕組み

外国為替市場は、取引所などの特定の場所にあるのではなく、電話回線やコンピュターネットワークで繋がれた「ネットワーク全体」を指します。その仕組みは、世界の各地域で、朝になって人(市場参加者)が集まり、取引が始まれば、マーケットが自然にオープンすることになります。そして、時間の経過と共に、取引の中心地が移っていきます。

・スクリーンマーケット
-パソコンや専用端末での取引(電子ブローキング)
・テレフォンマーケット
-電話での取引(ボイスブローキング)

外国為替市場の参加者

外国為替市場では、世界各国から以下のような市場参加者が日々、多様な取引を行っています。

・為替ディーラー(銀行、証券 他)
・為替ブローカー
・機関投資家(年金、投信、信託、生損保 他)
・ヘッジファンド
・CTA
・カレンシーオーバーレイ
・中央銀行(通貨当局)
・一般企業(輸出、輸入、商社 他)
・個人投資家

外国為替市場の特色

外国為替市場は、非常に効率的かつ洗練されたマーケットとなっており、以下のような特色があります。

・取引所取引ではなく相対取引である
・取引時間や取引価格の制約は特になし
・全世界に市場が存在し、高い流動性がある
・同じ商品(通貨)をいつでも売買できる
メジャーカレンシーでは、規制がほとんどない
・インサイダー取引はなく、合理的かつ公正である
・24時間オープンの眠らない市場である(取引の中心が次々に移る)

外国為替市場の変動要因

外国為替市場において、日々の為替相場(為替レート)の変動要因として、以下が挙げられます。

・その時々のマーケットテーマ
・市場参加者の思惑
・需給関係(ポジション)
・各国経済のファンダメンタルズ(特に米国)
・各国間の金利差
・貿易収支
・ヘッジファンドや機関投資家の動向
・通貨当局の動向(特に米国)
・政治的要因
・国際情勢
・テクニカル要因 他

外国為替市場の概況

外国為替市場は、巨額の資金が動く、世界最大の市場になっています。

・取引の基軸
-世界中の全ての通貨が米ドルを中心に取引
・取引の規模
-1日あたりの平均取引高は6兆ドル超(2019年)
・取引の状況
-全体の9割以上を投機取引が占める

外国為替市場と他の市場との関係

外国為替市場は、株式市場や債券市場、短期金融市場、商品市場など、他の市場とも密接な関係があり、相互に影響を及ぼしあっています。

・株式市場
-その国の株高は、その国の通貨高になることが多い
・債券市場
-債券価格の下落は、その国の通貨高、中長期では通貨安
・短期金融市場
-政策金利の変更は、為替相場に影響することがある
・商品市場
-国によって異なる、特に原油価格は大きな影響あり

外国為替市場の見方

資産運用において、外貨預金や外国債券、外貨MMF、外国投信、外国為替証拠金取引などの外貨建て商品で運用する際には、外国為替市場をチェックする必要があります。通常、市場を見る場合、「短期的な動き」と「中長期的な動き」の2つに注意することが必要です。

●短期的な動き

その時々のマーケットテーマ、金融当局の動向、ヘッジファンドや機関投資家の動向、需給関係などがポイントになる。

●中長期的な動き

ファンダメンタルズなどがポイントになる。