保証

読み方: ほしょう
分類: 担保・保証

保証は、日常的には、ある対象(商品やサービス、人など)において、間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつことをいいます。これは、民法では、 債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うことをいいます。

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保証の概念(債権・債務)

保証は、民法の保証債務においては、債務者債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと、およびそのことを約束する契約(保証契約)をいいます。

また、ローンなどにおいて、保証債務は人的担保の代表的なものであり、通常、保証人の全財産が引当ての対象となりますが、特定の財産だけを主たる債務の引当てとして債権者に提供する保証(物上保証人)もあります。

保証の例(ローン)

連帯保証と単純保証の違い

保証には、連帯保証と単純保証の二つがあり、「よく保証人にはなるな!」というのは、連帯保証をする人(連帯保証人)の方です。

連帯保証
債権者に対して、保証人が主たる債務者と連帯して債務を保証すること。

|単純保証|
連帯保証と区別するための用語で、主たる債務者の債務を債権者に対して保証すること。「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」の二つの権利を有す。

保証と保障の違い

保証と保障は、普段よく見かける同音異義語ですが、以下のような違いがあります。

|保証|
債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと。また、ある対象において、間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと。

保障
誰かが責任をもって安全(安心)を請け負い、ある状態が損なわれることのないように保護し守ること。

「保証」を含む用語

保証は、日常において複合語でもよく使われ、「保証」を含む用語には以下のようなものがあります。

●債務者に代わって債務を履行する義務を負うという意味

保証人、保証会社、保証料、保証債務、保証契約、信用保証、連帯保証、共同保証物上保証、個人保証、機関保証、家賃保証・・・

●間違いなく大丈夫であると請け負うという意味

保証書、保証金、保証期間、製品保証、サービス保証、品質保証、人物保証、元本保証・・・

「保証」の用例

保証は、日常においてよく見聞きする用語で、例えば、以下のような用例が挙げられます。

●債務者に代わって債務を履行する義務を負うという意味

・信用保証協会の保証がついた融資を受けた
・日本の銀行は担保と保証に頼る貸し出しが基本である

●間違いなく大丈夫であると請け負うという意味

・彼女の人柄については保証する
・国債は政府が破綻しない限りは元本が保証される
・民法では相続人が最低限相続できる財産を保証している

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