配当利回り
読み方: | はいとうりまわり |
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英語: | Dividend yield |
分類: | 財務分析 |
配当利回りは、株価に対する年間配当金の割合(%)を示したものをいいます。
株式投資において「インカムゲイン」に注目した指標で、1株当たりの年間配当金を株価で割って算出され、例えば、現在の株価が1,000円で、配当金(予想値)が年25円である場合、配当利回りは2.5%となります。
一般に配当利回りの活用方法としては、個別銘柄の配当利回りから株価のバリュエーション(割安度)を測定したり、株式市場全体の配当利回りと長期金利(市場金利)を比較して、株価水準の妥当性を測ったりします。
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実績配当利回りと予想配当利回り
配当利回りは、債券の利回りの考え方を応用した株価に対する配当金額の割合を示す指標ですが、これには、配当金の実績値で計算する「実績配当利回り」と、配当金の会社予想値で計算する「予想配当利回り」の二つがあります。
通常、株式投資では「予想配当利回り」に注目しますが、一方で企業は業績次第で、配当予想を下方修正したり、上方修正したりする場合があるので、期末まで「会社予想値(予想年間配当金)」が一定とは限らないことに注意する必要があります。
なお、株価は日々変動するので、配当利回りは絶えず変化します。
配当利回りの活用(視点と狙い目)
配当利回りは、株価に対する、直接株主に還元されるリターン(配当金)の割合を示したものです。
配当利回り=(1株当たり年間配当金÷株価)×100
通常、成長性に期待できない企業は、安定配当が多く、また比較的利回りが高いことから、一つの有効な投資指標となります。一方で、成長性の高い企業は、成長による株価上昇を期待することから、株価収益率(PER)などの方が投資指標として適切と言えます。
ちなみに、世界的な金融不安や景気後退などで、株式相場が大きく下落した場合、配当利回りが4~5%を超える優良銘柄が出てくることもあり、長期投資の視点では一つの狙い目になることがあります。
株式市場の配当利回り
株式市場全体での配当利回りを見る場合、単純平均で算出される配当利回りに、上場株式数によるウエイトを付した「加重平均利回り」を用いるのが一般的です。
昨今では、企業の株主還元策として自社株消却が拡大しており、その算出にあたっては、より実態に近い投資指標にするため、「自社株を除く発行済株式数」で計算する方法が主流となっています。