DOE
読み方: | でぃーおーいー |
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英語: | Dividend on equity ratio |
分類: | 財務分析 |
DOEは、"Dividend on equity ratio"の略で、日本語では「株主資本配当率」とも呼ばれ、株主資本に対して、株式会社(企業)がどの程度の利益配分を行っているかを示すものをいいます。
企業の株主還元の状況(配当水準)を示す財務指標の一つで、年間配当総額を株主資本で割って算出されるほか、配当性向とROE(株主資本利益率)を掛けても算出できます。
一般に株主還元の状況を示す指標としては、当期純利益に対する配当額の割合を示す「配当性向」を用いることが多いですが、一方で当期純利益は年度間の変動が大きいという特色があり、それを補完するものとして「DOE」が用いられます。
◎DOEでは、株主が直接払い込んだ資金と、本来株主に帰属する利益を再投資して得られた内部留保の合算である「株主資本」という元手に対して、企業が株主に年間どれだけの還元(配当)をしたのかを見ることができる。
◎金額的に安定した株主資本を基準にした「DOE(年間配当総額の株主資本に対する割合)」を採用することで、投資家に長期的に安定した配当水準を示すことができる。
ちなみに、DOEは、上記の他に、「United States Department of Energy(米国エネルギー省 」、「Design of Experiments(実験計画法)」、「doctrine of equivalents(均等論)」などの略としても用いられています。