前払費用

前払費用は、一定の契約に従って継続して役務（えきむ）の提供を受ける場合に、未だ提供されていない役務に対して、当期に前もって支払った場合に使用する勘定科目をいいます。これは、貸借対照表（B/S）の流動資産の一つで、その種類には、前払家賃や前払地代、前払利息、前払保険料、前払保証料、前払リース料などがあります。

目次：コンテンツ構成

• 前払費用の位置づけ
• 前払費用の計上（B/S）

前払費用の位置づけ

前払費用は、決算時において、未だ提供されていない役務に対して、当期に前もって支払った費用を次期に繰り込すために使用する経過勘定となっています。

その位置づけとしては、当期の費用として計上したものの、その中に次期以降の費用が含まれているため、費用収益対応の原則から決算整理仕訳をして、当期の損益計算書から除去すると共に、当期の貸借対照表に計上する場合に用いられます。

なお、本科目は、経過勘定であるため、翌期首に元の勘定科目に振戻仕訳を行う必要があります。

前払費用の計上（B/S）

前払費用は、貸借対照表（B/S）において、借方の資産の部の流動資産に計上されます。また、決算日の翌日から１年を越えて費用になるものは、固定資産として「長期前払費用」で処理します。

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