有利子負債依存度

有利子負債依存度は、総資産に占める、利払いや返済が必要な有利子負債の比率をいいます。

銀行等からの借入金や発行した社債などの金利を支払わなければならない負債が、総資産に対してどの程度の割合（％）を占めるかを表すもので、財務の健全性や安全性を示す指標の一つとなっています。

◎有利子負債については、流動負債に属する返済までの期限が１年以内の短期借入金やコマーシャルペーパー（CP）、固定負債に属する１年超の長期借入金や普通社債などを合算して求める。

◎有利子負債依存度を算出する際に、分母の総資産に受取手形割引高を含めることがある。この場合は、実質上の借入金と見なされる受取手形割引高を分子の有利子負債に含めており、分母と分子の整合性を取るため。

・有利子負債依存度＝(有利子負債残高÷総資産)×100

一般に有利子負債依存度が低い企業ほど財務の安全性（健全性）が高いと言えるのに対して、有利子負債依存度が高い企業は、金利上昇局面で利払い負担が増えて利益の圧迫要因となるため、財務の健全性は低いと言えます。

なお、本指標と似たようなものに「有利子負債比率」がありますが、これは自己資本に占める有利子負債の比率をいい、財務の健全性や安全性を示す指標の一つとなっています。