負債資本倍率

読み方: ふさいしほんばいりつ
英語: Debt Equity Ratio、D/E Ratio
分類: 財務分析

負債資本倍率は、「DEレシオ」とも呼ばれ、企業財務の健全性(安全性)を見る指標の一つで、企業の資金源泉のうち、負債(Debt)が株主資本(Equity)の何倍に当たるかを示す数値(倍率)をいいます。

企業において、返済義務のある有利子負債等が、どれだけ返済義務のない株主資本でカバーされているかを示し、通常、1倍を下回ると財務が安定しているとされます。また、本数値を低下させるには、有利子負債の削減か、または利益拡大による内部留保の積み増しが必要となります。

負債資本倍率の計算式

一般に負債資本倍率は、「負債(Debt)は株主資本(Equity)で賄うことが望ましい」という考え方に基づき、主に長期の支払能力を表す際に使われ、特に大企業の社債の格付けで重視されます。また、有利子負債の多い企業にとって、本指標の改善は財務上の一つの課題となります。

<負債資本倍率の算出式>

●一般の式:有利子負債÷株主資本

有利子負債は、短期借入金や長期借入金、普通社債、転換社債など。

●広義の式:負債(他人資本)÷株主資本(自己資本)

この場合は、「負債比率」と同義になる。

●狭義の式:(有利子負債-現預金)÷株主資本

より厳密に見るために、現預金を差し引いた正味のネット有利子負債を分子にしたもので、「ネットD/Eレシオ」とも言う。

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