有利子負債

読み方: ゆうりしふさい
英語: Liabilities with interest
分類: 財務分析

有利子負債は、企業が返済すべき債務である「負債」のうち、企業が金利(利息)を付けて返済しなくてはならないものをいいます。

貸借対照表負債の部に記載されており、銀行等の金融機関から調達したローン(短期借入金、長期借入金)、マーケットから調達したコマーシャルペーパー(CP)や普通社債(SB)、転換社債型新株予約権付社債(CB)などが該当する一方で、利息がかからない買掛金や支払手形、未払金などは該当しません。

ちなみに、会社四季報や日経会社情報などを見ると、多額の有利子負債を必要としている会社もあれば、無借金経営をしている会社もあり、企業や業種によって大きく異なります。

有利子負債のポイント

有利子負債は、企業の財務内容の健全性を測る指標の一つで、この残高が大きいほど金利負担(利息支払い)が大きくなって利益を圧迫することから、財務体質が良くないと言えます。

◎財務分析では、有利子負債の残高が資産全体に占める割合や株主資本に対する倍率、現金収支に対する比率などを同業他社等と比較することも多い。

◎企業会計では、法人税は利子の支払い後、配当金の支払い前の段階で掛けられるため、株主資本の資本コストが過大で負債が少ない場合などには、有利子負債を適切に活用することにより、資本コストを抑制できる場合もある。

有利子負債の財務指標

財務の健全性や安全性を示す、有利子負債を用いる財務指標には、以下のようなものがあります。

有利子負債依存度

有利子負債依存度は、総資産に占める、利払いや返済が必要な有利子負債の比率。銀行等からの借入金や発行した社債などの金利(利息)を支払わなければならない負債が、総資産に対してどの程度の割合(%)を占めるかを表す。

有利子負債依存度=(有利子負債残高÷総資産)×100

有利子負債比率

有利子負債比率は、自己資本に占める、利払いや返済が必要な有利子負債の比率。銀行等からの借入金や発行した社債などの金利(利息)を支払わなければならない負債が、自己資本に対してどの程度の割合(%)を占めるかを表す。

有利子負債比率=(有利子負債残高÷自己資本)×100