安全余裕率

読み方: あんぜんよゆうりつ
分類: 財務分析

安全余裕率は、「安全余裕度」とも呼ばれ、損益分岐点に対して、実際の売上高がどれくらい余裕(安全性)を持っているかを示す比率をいいます。

コスト・販売量・利益の関係を分析する「CVP分析」の指標の一つで、売上高が損益分岐点(売上と費用が等しく利益がゼロとなる点の売上高)をどの程度上回っているかを比率(%)で表わしたものであり、通常、本数値が高いほど赤字に転落する危険性が低いことを意味します。

安全余裕率の計算式

一般に損益分岐点が低く、それを大きく上回る売上高を上げている会社では、安全余裕率が高くなるのに対して、損益分岐点が高く、それを少ししか上回れない売上高しか上げられない会社では、安全余裕率が低くなります。

通常、本指標を改善するには、限界利益(売上高から変動費を控除したもの)を売上高で割った「限界利益率」を向上させるか、または固定費を圧縮する必要があります。

・損益分岐点比率=100-安全余裕率
・安全余裕率=100-損益分岐点比率

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