売掛債権回転率(売上債権回転率)
読み方: | うりかけさいけんかいてんりつ |
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英語: | Receivable Turnover Rate |
分類: | 財務分析 |
売掛債権回転率は、「売上債権回転率」とも呼ばれ、会計年度期間中の「売上高」を「売掛債権(売上債権)」で割った比率をいいます。
会社の売掛債権の回収がどの程度効率的に行われているかを示す財務指標で、売掛債権が一定期間内に何度回転しているか(売掛債権が平均して何度支払われているか)を表すものとなっています。
一般に売掛債権回転率は、売掛金や受取手形(割引手形を含む)などの売掛債権がどれくらい早く現金化されたかを見る、財務の効率性分析の指標で、企業経営において、商品の販売や集金が適切であるか否かを判断できます。
売掛債権回転率=売上高÷売掛債権
また、本指標を期間で表し、商品を販売してから売掛債権を回収するまでにかかる期間を月数または日数で示したものが「売掛債権回転期間(売上債権回転期間)」です。
◎本回転率が高いほど、売上から実際の回収までの期間が短いか、現金販売の割合が高いかなどで資金回収の効率性が高いことを示す。
◎本回転率が従来と比べて悪化している場合は、売掛金の長期滞留などで債権回収がうまくいってない可能性もあるので注意が必要である。
◎店頭での現金販売を原則としている飲食店やショップの場合、本回転率は限りなく高くなり、事業の構造上、資金面では効率的である。
なお、売掛債権回転率が低い場合、それを改善するには、入金サイクルの短い決済手段の比率を高める、請求書の支払期日を短くする、請求そのものを分割するといった対応策が考えられます。