CAGR
読み方: | しーえーじーあーる |
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英語: | Compound Annual Growth Rate |
分類: | 財務分析 |
CAGRは、"Compound Annual Growth Rate"の略で、年平均成長率のことをいいます。これは、複数年にわたる成長率から1年あたりの成長率を幾何平均(複利に基づいて計算された年毎の平均)で求めたもので、以下の計算式で算出されます。
一般に企業の売上高の成長性を年次で見る場合、対前年比では単年度の推移にバラツキを生みやすいため、複利を考慮した「CAGR(年平均成長率)」を用いることで推移を平滑化でき、また業界平均や競合他社との比較もしやすくなります。
◎CAGRを幾何平均で求めるのは、企業の複数年間の成長は単利ではなく、複利で考えるのが一般的だからである(売上高が増減収した翌年度は、増減収した分を含めた売上高に翌年度の増減収が加算され、翌年度以降も同じことが繰り返されるため)。
◎CAGRの計算式では、売上高以外に経常利益や総資本などを入れる場合もあるが、売上高だけを計算式に当てはめることで企業の純粋な成長率が分かる。
◎CAGRは、算出する時の年数で数値が変わることに注意する。また、過去の分析結果にすぎず、その成長率が将来も続くわけではない。
なお、CAGRに類似した指標に「CMGR(Compound Monthly Growth Rate)」がありますが、CMGRは月平均成長率となっています。