私募REIT(私募リート)
読み方: | しぼりーと |
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分類: | REIT |
私募REIT(私募リート)は、投信法に基づく、非上場のオープンエンド型の不動産投資信託(REIT)をいいます。これは、機関投資家や金融機関、事業法人などを対象にしたプロ向けのREITで、2010年11月に「野村不動産プライベート投資法人」が組成されたのが日本初(第1号ファンド)となっています。
一般に私募REITは、リスクを分散しつつ、長期安定的に資金を運用するニーズに応えることができるとされています。
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私募REITの定義について
私募REITの定義については、REITの業界団体である不動産証券化協会の「私募リート・クォータリー(四半期毎のレポート)」によると、以下の条件を全て満たす投資法人を指すとしています。
・非上場である(証券取引所に上場していない)
・投資信託協会規則で定める不動産投信等である
・投資信託協会規則で定めるオープンエンド型の投資法人である
・運用期間の定めが無い
私募REITの特色について
私募REITは、証券取引所に上場する「J-REIT」と同様の仕組みで組成されますが、一方で利回りの確保、伝統資産との相関係数の低さ、資金流動性の確保の面で、プロ投資家のニーズ(投資要件)を満たしています。
・賃料収入は安定し、投資口価格も物件価格に連動する
・鑑定評価ベースの基準価格につき、不動産市場に連動する
・スポンサーによる基準価格での払戻、投資家間売買が前提である
・投資リスクの分散効果が期待できる半面、換金性に乏しい
・非上場であるため、金融市場の動向に強く影響を受けない