銀行等引受地方債

読み方: ぎんこうとうひきうけちほうさい
分類: 公債

銀行等引受地方債は、縁故債(非公募債)の一つで、かつては「縁故地方債」と呼ばれ、発行団体と関係の深い特定の者が引受ける地方債をいいます(2003年度より「銀行等引受地方債」に名称変更)。

都道府県や市町村など地方自治体が発行する債券の一つで、その種類には、銀行や保険会社などを対象とした「銀行等縁故債」、地方共済組合などを対象とした「共済等縁故債」、地元の企業などを対象とした「会社等縁故債」などがあります。

銀行等引受地方債の位置づけ

一般に銀行等引受地方債の発行形式には、「証券」による形式と「証書借入」による形式の二つがありますが、昨今では、発行の利便性や時価会計制度の観点から「証書借入」による形式で発行されるケースが主流となっています(保有する金融機関等が期末の時価評価を不要とするため)。

なお、本債券は、知名度において、市場公募地方債に劣っており、また発行団体数も多く、かつ発行額も小さな銘柄が多く、さらに保有者も特定の者に偏っているため、流動性は市場公募地方債に比べて大きく劣っています。

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