全国型市場公募地方債
読み方: | ぜんこくがたしじょうこうぼちほうさい |
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分類: | 公債 |
全国型市場公募地方債は、一部の都道府県と全ての政令指定都市が、全国的に幅広い投資家を対象として、起債市場で公募する地方債をいいます。
地方自治体が資金を広く調達するために、債券市場(マーケット)で公開して投資家を募集する債券(個別債)で、通常、公募に際しては、まず銀行や証券会社などの引受機関に販売し、その後、引受機関がマーケットで一般の投資家に販売する仕組みとなっています。
一般に全国型市場公募地方債は、国債や政府保証債、共同発行市場公募地方債に次いで信用度の高い債券であり、かつては全て一律に発行条件が決められていましたが、2002年4月以降は流通実勢等に応じて異なる発行条件とする方式(テーブル方式)に移行しています。
また、マーケットで流通する際の利回りは、国債の利回りに連動して上下しますが、通常、発行する自治体の信用度に応じて国債からの上乗せ幅(スプレッド)が変化し、信用度が低いほどスプレッドは開くことになります。