ミディアムタームノート

英語: Medium Term Note
分類: 債券区分

ミディアムタームノートは、「MTN」とも呼ばれ、予め設定しておいた発行総額の枠内であれば、回数等の制限なく随時発行できる中期の債券をいいます。これは、発行体と引受証券会社との間で、予めMTNプログラムに関する包括的な契約を締結しておくことにより、個々の債券を迅速かつ低コストで発行できるものです。

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MTNプログラムについて

MTNプログラムは、ミディアムタームノート(MTN)を発行する仕組みで、債券発行により資金調達を予定している発行体が、予め引受証券会社(ディーラー)数社とMTN発行に関する基本契約を締結しておき、起債関係人との関係を包括的に定めておくことにより、発行総額の枠内で個別の債券を、多様な形態で随時発行できるようにしたものです。

また、契約書や目論見書を事前に作成しておき、追補書類以外は発行毎に作成する必要がないため、債券の発行の度に必用となる開示書類の作成等の業務負荷も軽減できます。

ミディアムタームノートの発行について

ミディアムタームノートは、資金ニーズに応じて、条件の異なる債券を機動的に発行できるという利便性に優れているため、長年、欧米市場で盛んに発行されており、特にユーロ市場での発行が多いです。

一方で、日本でも、昨今では金融・証券関係の規制緩和が進み、企業の資金調達の円滑化と証券市場の活性化のため、ミディアムタームノート(MTN)の利用促進が行われています。例えば、個別の資産負債管理に適合するようなテーラーメードの仕組債については、MTNの形態で発行されることが多いです。

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