ディスカウントレート

ディスカウントレートは、「割引率」とも呼ばれ、将来受け取れる金銭や収益などの価値（将来価値）を、現在受け取れるとしたらどの程度の価値（現在価値）を持つかを表すものをいいます。これは、将来価値を現在価値に割り引く（換算する）ときの割合を、1年あたりの割合で示したもの（換算値）となっています。

一般に時間の経過による「利回り」を考慮した場合、現在のお金の価値と将来のお金の価値とでは「価値」が違うため、将来のお金の価値を現在のお金の価値に換算する際に「ディスカウントレート」が用いられます。

●債券投資のディスカウントレート

債券投資においては、割引債の償還差益（発行価格と額面価格の差）を額面価格で割り、１年当たりに換算した値（％表示）をいう。

●退職給付会計のディスカウントレート

退職給付会計においては、給付債務を測定する際に用いる計算利率を指し、将来発生する退職給付額のうち、現在までに発生したと認められる額を現在価値に割引計算するために使用する率をいう。通常、本利率は、安全性の高い長期の債券の利回りを基礎として決定される。

ちなみに、本用語は、日常的には、「割引される額の割合」という意味でも使われています。