格安航空会社（LCC）

LCCは、「Low Cost Carrier（ローコストキャリア）」の略で、効率的な運営により、低価格の運賃で航空輸送サービスを提供する航空会社をいいます。

日本語で「格安航空会社」とも呼ばれ、欧米の航空自由化を契機に登場し、昨今では、世界的に航空業界の規制緩和が進行する中で多くの国に拡大しており、その代表的な会社には以下のようなものがあります。

・米国：サウスウエスト航空、ジェットブルー航空
・アイルランド：ライナンエアー
・英国：イージージェット
・ブラジル：ゴル航空
・インドネシア：ライオンエア
・マレーシア：エアアジア
・シンガポール：タイガーエア
・フィリピン：セブパシフィック航空
・中国：春秋航空、吉祥航空
・日本：Peach、ZIPAIR Tokyo

一般にLCCは、低コストを実現するために、既存の大手航空会社とは異なるビジネスモデルを採用し、具体的には、特定区間に絞り込んだ路線の設定（短距離、短中距離）、機内サービスの簡略化、航空券の販売コストの低減、使用料の安いLCC専用ターミナルの利用、運航機種の絞り込み、人件費の節減などが挙げられます。

なお、LCCは、シェアを伸ばし急成長する企業がある一方で、事業停止や経営破綻に追い込まれる企業も多く、その競争は世界的に激しさを増しています。