ベンゼン
英語: | Benzene |
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分類: | 石油 |
ベンゼン(Benzene)は、「ベンゾール」とも呼ばれ、最も基本的な芳香族炭化水素で、特色のある芳香を有する無色の揮発性液体をいいます。これは、化学式がC6H6、融点が5.5度、沸点が80.1度、比重が0.88で、通常、石炭タールまたは石油から製造され、また水には溶けにくいですが有機溶媒には溶けます。
一般にベンゼンは、石油化学工業では、ナフサ(原油を常圧蒸留させて分離した軽質留分)からの製造が多く、また用途面では、医薬や染料、香料、爆薬などの合成原料(基礎物質)となるほか、燃料などにも用いられています。
<ベンゼンの特色と毒性>
◎燃えやすく大量のすすを生じて燃え、その蒸気は有毒で、吸入すると中毒を起こすことがある。
◎大気中のベンゼンは、有害大気汚染物質と定められており、長期間吸収すると造血器の障害を起こし、貧血などの原因になる。