ガソリン
英語: | Gasoline |
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分類: | 石油 |
ガソリン(Gasoline)は、「揮発油」とも呼ばれ、比較的低沸点の炭化水素組成を持つ石油製品をいいます。これは、沸点範囲がおよそ30~220度の石油留分(中間製品)および製品の総称を指し、主にガソリンエンジンの燃料となるほか、一部は溶剤としても用いられます。
一般にガソリンは、原油の蒸留や熱的・化学的処理を経て製造され、原油の性状、製造法、用途別によって異なりますが、その中身は、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系、オレフィン系など各種炭化水素の混合物となっています。また、その用途により、自動車ガソリン、航空ガソリン、工業ガソリン(溶剤)に大別されますが、現在、その大半は自動車ガソリンとなっています。
なお、品質や性状は、それぞれの用途によって異なりますが、通常、常温・常圧下で揮発しやすく、引火性が大きく、その蒸気が空気と適当な濃度範囲で混合すると爆発的に燃焼する特性があるので、その取扱いには十分な注意を要します。