通貨取引

通貨取引は、「外国為替取引」とも呼ばれ、為替レートを基に異なる２つの通貨を交換する取引をいいます。これは、常に２つの通貨を同時に交換（売買）することになり、異なる２つの通貨の一方を買い、もう片方を売る取引になっています。

目次：コンテンツ構成

• 通貨取引の実態
• 通貨取引の種類
• 通貨取引の形態
• 通貨取引のポジション

通貨取引の実態

通貨取引には「投機取引」と「実需取引」の２つがあり、世界の外国為替市場において、投機取引が全体の９割以上を占めています（外国為替市場は、世界最大のマーケット）。

・投機取引：純粋な収益狙い、反対取引あり、流動性向上
・実需取引：経済活動の裏付け、反対取引はほとんどなし

一般に通貨取引では、常に「一方の通貨の買い」と「もう片方の通貨の売り」の組み合わせであり、例えば、ドル／円の買い取引では「ドルを買って、円を売る」、またドル／円の売り取引では「ドルを売って、円を買う」という取引になっています。

◎個人投資家に人気がある「外国為替証拠金取引（FX）」は、通貨取引の一種で、投機取引に含まれる。

◎ドル／円、ユーロ／円、ユーロ／ドルなど、通貨取引をする際の通貨の組み合わせを「通貨ペア」と言い、左側に表示される通貨を「ベース通貨」と言う。

通貨取引の種類

通貨取引の種類には、「スポット（Spot）」と「フォワード（Forward）」の２つがあります。

・スポット：約定日から２営業日後に受け渡し
・フォワード：約定日から２営業日以降に受け渡し

通貨取引の形態

通貨取引の形態には、「アウトライト取引」と「スワップ取引（為替スワップ）」の２つがあります。

・アウトライト取引：直物や先物のシングル取引
・スワップ取引：直物と先物の組み合わせ取引

通貨取引のポジション

通貨取引のポジション（持ち高）は、「ロング（Long）」、「ショート（Short）」、「スクエア（Square）」のいずれかになります。

・ロング：買い持ち
・ショート：売り持ち
・スクエア：買いの額と売りの額が均衡