リパトリエーション(リパトリ)

英語: Repatriation
分類: 概念

リパトリエーション(リパトリ)は、外国に投資されていた資金を本国に還流させることをいいます。

具体的には、グローバル企業が海外子会社等に保有している資金を決算期等に本国に環流させることや、金融機関や機関投資家などが海外資産(外貨建ての運用資産)を売却して、自国に資金を戻すことなどを指します。

一般にリパトリでは、還流先の通貨が買われるため、ある国に向かうリパトリが一斉に起こると、その国の通貨の為替レートを押し上げる圧力(要因)になります。

例えば、2011年3月の東日本大震災後には、多額の保険金支払いが予想される保険会社や被災施設の復旧資金が必要な大企業などによるリパトリが増えるとの観測から、投機的な円買いが起り、円高が一時大きく進行しました。

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