円高

読み方: えんだか
分類: 通貨状況

円高は、為替レート(為替相場)において、日本円外国通貨に対して強くなることをいいます。これは、外国為替市場で、日本円の価値が相対的に高くなることを意味し、例えば、ドル/円では、1ドルが110円から100円になるようなケースが挙げられます。

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為替相場の歴史(円高)

日本の為替相場の歴史の中で、日本円(円)が1973年2月に変動相場制に移行した後は、円に対する各国通貨はその時々の経済情勢によって価値が大きく変動するようになりました。

◎1985~1988年の円高は、日本の経常収支の黒字や高い経済成長率、各国協調(プラザ合意)によるドル高是正などのために起きた。

◎1993年7月に1ドル=100円台、1995年4月に80円割れの円高となった。

◎2000年代には何度か円高と円安を繰り返し、2009年にサブプライムローン問題に発した世界金融危機により再度1ドル=80円台となった。

◎2010年代には欧州債務危機や米国の量的緩和政策などにより、2011年に超円高の1ドル=70円台となった。

円高の概要

円高の影響とスタンス

円高になると、輸入関連産業が恩恵を受ける一方で、輸出関連産業は損失(為替差損等)を被ることになりますが、長年、日本は世界の中で輸出立国のため、政界や産業界(製造業等)では、輸出競争力において優位な「円安(円高是正)」を望むことが多いです。

なお、為替相場の円高や円安の水準は相対的なものであるため、メジャー通貨の米ドルやユーロの水準と比較できる「日経通貨インデックス」は結構参考になります。

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