ユーザンス金利
読み方: | ゆーざんすきんり |
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分類: | 外為実務 |
ユーザンス金利は、支払猶予期間に設定される金利をいいます。
元々、ユーザンスとは「手形の支払猶予期間」をいい、これが転じて、支払猶予や支払繰延金融、一定期間の信用供与などの意味でも用いられます。また、貿易決済においては、輸入ユーザンスと輸出ユーザンスに大別され、前者の輸入ユーザンスには、外銀ユーザンスや邦銀ユーザンス、シッパーズユーザンスなどがあります。
一般に銀行は、外為業務において、輸入企業に支払代金(輸入代金)を融資する際は、外国為替相場のTTS(電信売相場)にユーザンス金利を上乗せする一方、銀行が輸出企業の貿易手形を買い取る際は、TTB(電信売相場)からユーザンス金利を差し引きます。
なお、銀行では、毎営業日、主要通貨に対する、輸入ユーザンス金利(L/C付、L/C無)や輸出L/C付ユーザンス金利などの参考値を公表しています。