時間的価値

時間的価値（時間価値）は、「タイムバリュー」とも呼ばれ、「実際のプレミアム」と「本質的価値」との差額をいいます。

　時間的価値＝プレミアム－本質的価値

オプションのプレミアムの構成要素の一つで、満期日までに原資産価格（市場価格）が変動して本質的価値が大きくなることを期待した価値を意味し、通常、満期日までの残存期間や原資産価格のボラティリティ（予想変動率）の大きさなどによって決まります。

◎残存期間が長ければ長いほど、また原資産価格の予想変動率が大きければ大きいほど、原資産の将来の価格の不確実性が増して時間的価値は大きくなる。

◎時間の経過とともに時間的価値は低くなり、オプションの満期日にはゼロとなる。

※プレミアム：オプションの権利に対して付けられる価値で、「本質的価値」と「時間的価値」から構成。

一般に時間的価値は、今後、どのくらいの利益が得られる期待性があるかを表しており、将来の原資産価格（市場価格）の不確実性が高いほど時間的価値は大きくなり、具体的には、アット・ザ・マネー（ATM）で最も大きくなり、イン・ザ・マネー（ITM）やアウト・オブ・ザ・マネー（OTM）になるにつれて小さくなります。