歴史的変動率
読み方: | れきしてきへんどうりつ |
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英語: | Historical Volatility(HV) |
分類: | オプション |
歴史的変動率は、「ヒストリカル・ボラティリティ」とも呼ばれ、過去のデータに基づいて算出した変動率をいいます。これは、過去一定期間の原資産価格の変化率の平均値から求められ、統計学でいう「標準偏差(σ:シグマ)」にあたります。
一般に歴史的変動率(HV)は、株式や為替、金利、債券、コモディティなど、過去の値動きから現在の値動きを予測する際などに使われ、例えば、HV=15.5%となっている場合は、過去の相場変動は15.5%であったことを示します。
通常、HVの算出にあたっては、日次のリターンを計測する期間として、20日または30日を用いるのが一般的で、また日次の標準偏差を年率換算する際に乗じる因数として、年間の営業日を250~260日と考えて、250~260の平方根を乗じることが多いです。
ちなみに、日経平均HVは、日本経済新聞社が算出・公表する、日経平均株価の歴史的変動率となっています。
◎歴史的変動率は、オプションにおいては、予想変動率(インプライド・ボラティリティ)を推測するのにも使われる。
◎資産運用において、歴史的変動率が下がってくれば、相場に力が溜まってきていると言われており、中期的に相場を見てポジションを取るタイミングを計るのに適していると言われる。
◎歴史的変動率の高い銘柄と低い銘柄を組み合わせたポートフォリオを組むことによって、リスク分散を図るという運用手法もある。