Swaption

読み方: すわっぷしょん
分類: オプション

Swaptionは、「Swap」と「Option」の合成語で、スワップ取引を原資産としたオプション取引(金利オプション)をいいます。

Swapを行う権利を売買するデリバティブ取引で、現在、原資産は大半が金利スワップとなっており、この場合、固定金利を支払い、変動金利を受け取る権利のものを「Payer Swaption」、また変動金利を支払い、固定金利を受け取る権利のものを「Receiver Swaption」と呼びます。

一般にSwaptionでは、買い手はオプション料を払って、コストを確定しつつ、先々の変動金利の上昇リスクをヘッジするために利用することが多く、一方で売り手は、オプション料を受け取って、利回り向上のために利用することが多いです。

例えば、変動金利の借入金の金利上昇リスクを回避するために、Payer Swaptionを利用した場合、金利が低いままで推移すると判断したら権利放棄をする一方、金利が上昇すると判断したら権利行使をして金利スワップで変動金利を固定化することができます。

◎Payer Swaptionの買い手は、変動金利が固定金利よりも高い場合には権利行使をして金利スワップ(固定支払)を行うが、変動金利が固定金利よりも低い場合には権利行使をせず金利スワップを行わない。

◎Receiver Swaptionの買い手は、変動金利が固定金利よりも低い場合には権利行使をして金利スワップ(固定受取)を行うが、変動金利が固定金利よりも高い場合には権利行使をせず金利スワップを行わない。

なお、金利オプションの代表的なものには、Swaptionの他に、「Cap」と「Floor」があります。

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