キチン循環

キチン循環は、「キチンサイクル」や「キチンの波」、「短期循環」、「短期波動」、「在庫循環」、「小循環」とも呼ばれ、約40カ月の比較的短い周期の景気循環をいいます。

景気循環の一つの形態を表したもので、米国の経済学者ジョセフ・キチン（1861-1932）が1923年の論文でその存在を提唱し、その後、オーストリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーター（1883-1950）の景気循環論（1939）の中で名付けられました。

一般にキチン循環は、企業の在庫変動に起因すると考えられており、在庫投資の活動周期に重ね合すことができたため、長年、景気循環の基礎でした。

しかしながら、21世紀に入り、グローバル化やサプライチェーン・マネジメントなどの進展により、昨今では、不明瞭になっているそうです。