完全競争市場
読み方: | かんぜんきょうそうしじょう |
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英語: | Perfect competitive market |
分類: | 市場 |
完全競争市場は、経済学の理論上の市場状況の一つである「完全競争」が行われる市場をいいます。
以下の4つの条件を同時に満たす市場を指し、本状況下では、市場メカニズムが適切に働き、市場全体として需要と供給が一致するような価格が「均衡価格」となり、一物一価の法則が成立するとされます。
(1)材(商品・サービス)の同質性
(2)参加者の多数性(売り手と買い手が多数存在)
(3)完全情報(市場に関する情報を全ての参加者が保有)
(4)参入・退出の自由
一般に完全競争市場は、経済学上の分析を簡単にするための理想的な市場ですが、現実の市場にはほとんど存在しません。また、分析に用いられる市場は、「完全競争市場」と「不完全競争市場」に大別されます。
なお、不完全競争市場については、独占市場(1企業)、複占市場(2企業)、寡占市場(少数企業)、独占的競争(差別化)、費用逓減産業(自然独占)に分類されます。