マーシャルのK
読み方: | まーしゃるのけー |
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英語: | Marshallian k |
分類: | 指標 |
マーシャルのKは、国内総生産(GDP)に占める、通貨供給量(マネーサプライ)の割合を示す指標をいいます。
英国の経済学者であったアルフレッド・マーシャル(Alfred Marshall、1842/7/26-1924/7/13)が考案したもので、一国の経済活動を表すGDPに対して、マネーサプライが適正水準にあるかどうかを判断するための指標となっています。
一般にマーシャルのKは、GDPを1とした時にマネーサプライが何倍であるかを表しており、通常、その値が大きいほど、世の中に多くのお金が出回っていることを示します。また、現在の値が長期間のトレンド(傾向線)からどれくらい離れているかを見ることにより、マネーサプライが適正かどうかを判断できます。
◎マーシャルのKがトレンドを大きく上回っている場合、世の中にお金が出回りすぎていると判断できる。
◎マーシャルのKがトレンドを大きく下回っている場合、世の中にお金が不足していると判断できる。
ちなみに、日本のマーシャルのKは、1990年代後半以降、バブル崩壊後の金融緩和により、1を継続的に上回る上昇トレンドが続き、また2013年に導入された量的・質的金融緩和でさらに数値が上昇し、経済活動に見合わない過剰なマネーの流通が続いています。