悲惨指数

読み方: ひさんしすう
英語: Misery Index
分類: 所得・生活関連

悲惨指数(窮乏指数)は、「ミザリーインデックス」とも呼ばれ、アメリカ合衆国の経済学者アーサー・オークン(1928-1980)が考案した、経済的な苦痛の水準を表す経済指標をいいます。

具体的には、「インフレ率(消費者物価上昇率)」と「失業率」の絶対値を足した数値で、各国の国民生活の困窮度を示し、通常、インフレ率が上昇したり失業率が上昇したりすると、本指数も上昇することになります。

 悲惨指数=消費者物価上昇率+失業率

一般に悲惨指数の上昇は、経済の黄信号と言われ、10.0を超すと、その国の経済政策に対する国民の不満が高まると言われます。例えば、インフレ率が3.5%、失業率が7.5%の状況では、その合計は11.0となり、国民の生活は極めて苦しいものと感じられるようになります。

ちなみに、米国では、大統領選の時に注目されることが多く、悲惨指数が10.0を超すと「今の経済政策は間違っている!」という国民の批判が顕著になり、現政権の継続が困難になる傾向があるそうです。

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