実質賃金
読み方: | じっしつちんぎん |
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英語: | Real wages |
分類: | 所得・生活関連 |
実質賃金は、名目賃金(支払われた貨幣額で表示された賃金)を消費者物価指数で割った賃金をいいます。これは、働く人が受け取る賃金から物価の影響を除いたもので、実際の購買力に換算した場合の賃金(働く人の正味の購買力)を意味します。
一般に賃金の額面が同じでも、物価が上がれば購入できるモノやサービスは減る一方で、物価が下がれば購入できるモノやサービスは増えます。また、モノの値段に対して、賃金が本当に上がっているかどうかを示す経済指標として「実質賃金指数」があります。
現在、日本の実質賃金指数は、厚生労働省が毎月勤労統計調査で発表しており、日本の労働者の「正味の購買力の動向」を表すものとして、個人消費の動向にも大きく影響することから広く注目されています。