PPI

PPIは、"Producer Price Index"の略で、日本語で「生産者物価指数」とも呼ばれ、アメリカ合衆国の労働省が毎月発表する、米国内の製造業者の約10,000品目における販売価格から調査・算出した物価関連の経済指標をいいます。

生産者の出荷時点での価格を対象とし、1982年の平均物価を100として算出され、その種類には、全調査対象の物価動向を示した「総合指数」の他に、変動の大きいエネルギーと食料品を除いた「コア指数」があります。また、製造段階別（原材料・中間財・最終財）、品目別、産業別の詳細な数値も発表され、主にインフレ率の判断に利用されます。

一般にCPI（消費者物価指数）が買い手側の価格を表すのに対して、PPI（生産者物価指数）は売り手側の価格を表します。また、エネルギーや食料品の価格は、季節要因の影響を受け易いため（振れ幅が大きいため）、PPIの物価トレンドを把握する際には、総合指数とコア指数の差が大きい場合、通常、マーケットではコア指数を重視する傾向があります。

＜PPIの主なポイント＞

・CPI（消費者物価指数）に先だって発表
・エネルギーと食料品を除いたコア指数に注目
・インフレと金融政策（利上げ）に注目