ジニ係数
読み方: | じにけいすう |
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英語: | Gini coefficient |
分類: | 所得・生活関連 |
ジニ係数は、世帯ごとの所得の格差やバラツキを示す経済指標をいいます。これは、1936年にイタリアの数理統計学者であったコッラド・ジニ(Corrado Gini、1884-1965)がローレンツ曲線をもとに考案し、主に社会における所得分配の不平等さを測る指標として使われています。
また、ローレンツ曲線(Lorenz curve)とは、事象の集中度合いを把握するための曲線で、世の中(経済社会)においては、富の集中を論じる時に使われることが多いです。
一般にジニ係数の範囲は0から1で、係数の値が0に近いほど格差が少ない状態であることを示し、また1に近いほど格差が大きい状態であることを示します。具体的には、係数0なら全員が同じ所得を得ており、1なら一人が全所得を独占し、また0.5なら上位25%の人で全所得の75%を占めている状態となります。
現在、日本での代表的なジニ係数の統計には、3年毎に集計している厚生労働省の「所得再配分調査」や、毎年集計する総務省の「家計調査」などがあり、近年の傾向として、その数値が上昇しており、社会の中で格差が着実に拡大しています。