地場受け
読み方: | じばうけ |
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分類: | 禁止行為 |
地場受けは、その昔、日本証券業協会の規則により禁止されていた行為で、金融商品取引業者等(証券会社等)が、他の金融商品取引業者等の役職員から注文を受けることをいいます(本規制は、2017年8月1日付けで廃止)。
具体的には、「当該他の金融商品取引業者等の書面による承諾を受けたとき」および「国債証券、投資信託または外国投資信託の受益証券に係る取引」を除いて禁止されており、いかなる名義を使用しているかを問わず禁止されていました。
※地場:業界で証券取引所周辺を指す言葉が転じて、証券会社や証券取引に関わる人々を指す用語となったもの。
一般に地場受けが禁止されていたのは、本来、証券会社等の役職員が、自社で行える株式・株式先物・株式オプション等の売買注文を他社に出すことは不合理な行為であり、また不正な取引を表面化させないための行為である可能性が高いと考えられていたからです。
規制当時、その目的(禁止)は、証券会社等の役職員が顧客の金銭または有価証券を横領したり、インサイダー取引に利用したりすることなどを防ぐためでした。
なお、地場受けとは反対に、金融商品取引業者等の役職員が、他の金融商品取引業者等に有価証券の売買注文を出すことを「地場出し」と言います(本規制は、2017年8月1日付けで廃止)。