ムラバハ
読み方: | むらばは |
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分類: | イスラム金融 |
ムラバハは、イスラム金融のスキームの一つで、名目上、金融機関が顧客に代わって商品を購入し、金利相当の費用を上乗せして、顧客に転売する仕組みをいいます。
商品取引を介してリバー(利息)を回避するもので、上乗せ分(差益分)は商品売買取引の一部を成すものであることから、リバーではないと解釈されます。
◎購入する商品(財)・価格・上乗せ分が、金融機関と顧客(購入者)の双方に対して、事前に明らかになっていることが条件となる。
◎上乗せ分は、実務上、通常の金融の利子率を参考にして決められることが多い。
一般にムラバハは、個人向けの住宅ローンや自動車ローン、企業間の商業金融や貿易金融など、広範かつ日常的に用いられています。
1.顧客は、商品の売買合意の後、金融機関と借入契約を結ぶ。
2.金融機関は、顧客に代わって商品を取得し、予め定められた利幅を上乗せして顧客に転売する。
3.顧客(商品の実質購入者)は、事後的に債務総額を金融機関に返済する。