サムライローン
読み方: | さむらいろーん |
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分類: | 融資 |
サムライローンは、複数の日本の金融機関(邦銀)が円建てで行う協調融資をいいます。
海外(外国)の企業や政府機関などが日本円で資金調達を行う方法の一つで、通常、期間は3~5年で、資金使途は運転資金が多いです。また、その仕組みとして、通貨の変換があるため、借り手は円を外貨に替え、返済時に外貨を円に戻すスワップ取引(通貨スワップ)を使います。
一般に外国の借り手がサムライローンを活用するのは、円金利が非常に低く(円の調達コストが安く)、為替コストも含めて有利な調達となる場合であり、一方で融資を行う邦銀については、国内より高い利鞘が見込める案件であることから、魅力的な融資先となっています。
2008年のリーマンショック以降、融資を抑えた欧米銀に代えて、海外企業が金利の低い邦銀から資金調達したのが発端で、その後、円金利の低下に伴い、為替コストを含めた調達コストが安くあがることや、資金調達先の機動的な分散などを背景に拡大していきました。