安定調達比率(NSFR)
読み方: | あんていちょうたつひりつ |
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英語: | Net Stable Funding Ratio(NSFR) |
分類: | 金融規制 |
安定調達比率(NSFR)は、バーゼル3で導入された、定量的な流動性規制(最低基準)の一つをいいます。これは、銀行において、流動性が低く売却が困難な資産を保有するのであれば、それに対応して、中長期的に安定した調達資金を求めるものであり、以下のような算式となっています。
現在、NSFRは、国際統一基準行を対象とし、連結及び単体で、NSFRが100%以上であることが求められています。
●利用可能な安定調達額(分子)
安定的な調達資金である一定の自己資本や負債が含まれ、調達資金の額に、調達資金の項目毎に安定性を考慮して定められた一定の算入率を掛けて算出する(安定性が高いほど算入率が大きい)。
●所要安定調達額(分母)
通常の資産の他に、処分制約のある資産や不良債権など売却が困難な資産も含まれ、資産の額に、資産の項目毎に売却の困難さを考慮して定められた一定の算入率を掛けて算出する(売却が困難な資産ほど算入率が大きい)。
安定調達比率(NSFR)
={利用可能な安定調達額(資本+預金・市場性調達)÷所要安定調達額(資産)}×100