集団投資スキーム
読み方: | しゅうだんとうしすきーむ |
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分類: | 仕組み |
集団投資スキームは、多数の投資者から資金を集めて運用し、収益を分配する仕組みをいいます。
大きく分けて「資産運用型」と「資産流動化型」の二つがあり、前者の資産運用型には、証券投資信託や不動産投資信託、商品ファンド、実績配当型金銭信託などがあり、一方で後者の資産流動化型には、MBS・ABS・CDO等の証券化商品などがあります。
現在、日本において、所定の集団投資スキームの持分は有価証券とみなされ、金融商品取引法により規制の対象となります。また、集団投資スキームを行う場合、届出となる適格機関投資家等を対象としたものを除き、金融商品取引業の登録が義務付けられています。
なお、実際に投資等を行う運営組織の形態としては、匿名組合、投資事業有限責任組合、有限責任事業組合などが挙げられます。
◎資産運用型も資産流動化型も、スキームの運営は専門家に委ねられており、投資者が投資対象資産を直接支配・管理できない状況にあることから「受動性」が存在する。
◎資産運用型では、多数の投資者から集めた資金をプールして資産運用を行い、また資産流動化型では、特定の資産から生じたキャッシュフローを組み替えて多数の投資者に証券等を販売することで資金調達を行うことから「共同性」が存在する。