米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)
読み方: | べいこくめきしこかなだきょうてい |
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英語: | United States-Mexico-Canada Agreement |
分類: | 貿易・協定 |
米国・メキシコ・カナダ協定は、米国では「USMCA」、メキシコでは「T-MEC」、カナダでは「CUSMA」と呼ばれ、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定をいいます。
米国のトランプ大統領が1994年に発効したNAFTAが米国の貿易赤字を膨らませて国内雇用を奪ったと批判し、協定の見直しを看板公約に掲げて、2017から2018年に至る各国間の再交渉により妥結したもので、2018年10月1日に正式合意し、2018年11月30日に署名され、2020年7月1日に発効しました。
米通商代表部(USTR)が公表したUSMCAの協定文は、34章(序章を除く)の条文と、投資・金融サービス・国有企業に関する付属文書、個別の約束事項などを記載したサイドレターで構成されており、計2千ページ以上に及びます。
また、従来の呼称から「自由貿易(Free Trade)」の文言を外し、米国への乗用車輸入台数に数量規制を導入するなど、管理貿易の色彩が強くなっています(協定は16年間有効)。